東京電力ホールディングス(HD)が30日発表した2018年9月中間決算は、経常利益が前年同期比2・5%減の2106億円となった。燃料費の増加や、電力小売り自由化による競争激化が響いた。
売上高は7・9%増の3兆555億円と、中間決算としては2年連続の増収となった。東電から新電力に乗り換える家庭が増え、電気の販売量は1・7%減ったものの、新電力から受け取る送電線の使用料が増えた。経常利益は修繕費や人件費が減った効果が出る一方、原油価格が4割上昇した影響で燃料費が膨らむなどし、3年連続の減益となった。(桜井林太郎)