トヨタ自動車は、毎月一定の料金を払えば、高級車「レクサス」など複数の車種に乗り換えができるサービスを、2019年から開始する。若い世代を中心に車を所有することにこだわらない利用者が増える中、従来の新車販売のほかにも収益の柱となる事業を育てていく考えだ。
新サービスは「サブスクリプション(定額制)」と呼ばれ、日本の自動車メーカーとして初めて本格的に乗り出す。たとえば一定の期間、セダンに乗った後、生活の場面にあわせて多目的スポーツ車(SUV)に乗り換えるといった利用ができるようになる。
19年1月にも東京都内の直営店で始め、全国に広げていく。サービスの価格や利用できる車種については今後詰める。新車を買った場合に比べて月の支払額は高くなる可能性が高いが、車検などの整備や保険料がいらなくなる。
海外では、独自動車メーカーのポルシェやBMWが米国の一部地域で、同様のサービスを手がけている。ポルシェでは、月額2千ドル(約22万円)から提供している。(細見るい)