サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、トルコ検察は10月31日、カショギ氏は総領事館に入ってすぐに絞殺され、遺体は切断されて処分されたと発表した。犯行は事前に計画された通りに実行されたとしている。トルコ検察がカショギ氏殺害事件の捜査結果を明らかにしたのは今回が初めて。
不明記者、生きたまま切断か サウジ見解と異なる可能性
カショギ氏の殺害事件をめぐっては、トルコ検察が10月29日からトルコでサウジのモジェブ検事総長らと協議を続けてきた。サウジ側は今回の発表前にイスタンブールを後にした。トルコ検察は「事実究明に向けたトルコの善意の努力」にもかかわらず、モジェブ検事総長との協議は「具体的な成果を出せなかった」と説明している。
トルコはサウジに対し、サウジ当局が拘束している18人の容疑者の引き渡しを求め、カショギ氏の遺体の行方を問い合わせている。
一方、サウジは容疑者の引き渡…