トランプ米大統領は10月31日、ホワイトハウスで記者団に、中米ホンジュラスから米国境をめざして北上する数千人規模の「移民キャラバン」に関して「1万~1万5千人の軍隊を派遣する」と語った。すでに5200人を今週中に派遣することを決めたばかり。劣勢が報じられる11月6日の米中間選挙で挽回(ばんかい)を期すため、移民問題の争点化を図っているとみられる。
市民権ない両親の子、米国籍与えない トランプ氏検討
トランプ氏は10月31日、「移民はとても重要な課題だ。(野党の)民主党は米国内の移民をひどく無秩序にさせた。民主党は移民制度の改革に反対ばかりする」と述べた。
そのうえで、「キャラバンはとても危険だ。メキシコで二つ目のキャラバンができ、エルサルバドルでも新しいのが出来た」と強調。キャラバンへの財政的な支援者として、民主党への多額の献金で知られる著名投資家ジョージ・ソロス氏の名前を挙げながら、「ソロス氏か? そうだとしても驚かない。多くの人がそうだと言っている」と述べ、あたかも民主党がキャラバンを後押ししているかのように語った。
米メディアによると、キャラバ…