南米ペルーの裁判所は10月31日、アルベルト・フジモリ元大統領(80)の長女で、資金洗浄容疑がかけられている最大野党フエルサ・ポプラルのケイコ・フジモリ党首(43)について、36カ月の予備拘束を認める決定をし、身柄を拘束した。ペルー司法府が発表した。
ケイコ氏は10月10日、逃亡の恐れがあるとして予備拘束されたが、同17日、控訴裁判所が釈放を認めた。検察当局は再度の予備拘束を求め、裁判所が審理していた。
ペルーでは、少数与党のビスカラ大統領と、野党が多数を占める国会の対立が続いており、中でも、ケイコ氏率いる野党が急先鋒(きゅうせんぽう)だった。
現地報道によると、2011年にケイコ氏が立候補した大統領選でフエルサ・ポプラルの前身政党が、当選後の公共工事発注を見返りにブラジルの大手建設会社から100万米ドルの違法な金を受け取った上、資金集めのために開いたカクテルパーティーの参加費を水増しする手口で資金洗浄した疑いがあるという。
ケイコ氏の父で、恩赦で釈放さ…