トルコのチャブシュオール外相が5日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じ、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件について、「サウジ側の捜査協力は満足できるものではない」と批判し、実行犯らの身柄引き渡しを改めて求めた。
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チャブシュオール氏は、カショギ氏が在トルコのサウジ総領事館で、サウジ政府関係者らに計画的に窒息死させられたと説明。「(殺人の)実行犯とカショギ氏の間には個人的な関係が何もなかった。実行犯が誰かの許可なく動くわけがなく、高いレベルの人物から指示を受けていた」と指摘した。
ただ、関与が取りざたされるサウジのムハンマド皇太子については「関与を示す証拠があるともないとも、現時点では言えない」と明言を避けた。また、「サウジの検事総長がトルコを訪れたが、何の情報提供もなかった。遺体の場所もわからない」とし、サウジ側の非協力を批判した。
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