トランプ米大統領にとって就任後初めて国民的な審判を受ける米中間選挙の開票が、6日夜(日本時間7日朝)から始まった。米主要メディアによると、連邦議会の上院では与党・共和党が過半数を維持する一方で、下院では野党・民主党が過半数を奪い返して8年ぶりに多数派となるのが確実となった。議会の上下院でねじれが生じることで、トランプ氏の今後の政権運営が困難になりそうだ。
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4年に1度の大統領選の間にある中間選挙は、大統領の信任投票の意味合いが強い。今回は2016年に当選したトランプ氏の政策や政治手法への是非を問うものとなり、上下両院で共和党が過半数を維持できるかが最大の焦点だった。CNNによると、6日早朝時点の期日前投票者数は少なくとも3300万人となり、前回14年の約2200万人を大幅に上回るなど関心が高まっていた。
現在の上下両院は共和党がいずれも過半数を握っていた。全議席が改選される下院(定数435)は、米メディアでは民主が多数派となる予測が多く、優勢な選挙区で確実に票を伸ばした。現有議席は共和党が235、民主党が193、欠員7だった。CNNによると、日本時間午後1時半現在で共和が164、民主が167。バージニア州やペンシルベニア州、フロリダ州の郊外の選挙区で、女性候補を擁立した民主が議席を奪還した。
一方、上院は全100議席のうち、今回は35議席が改選された。現有議席は共和が51議席、民主(無所属を含む)が49議席と僅差(きんさ)だった。CNNによると、共和がインディアナ州やノースダコタ州で民主現職を破った。また、注目されたテキサス州では共和現職のテッド・クルーズ氏が、民主のベト・オルーク氏を振り切った。非改選議席を合わせて50議席を確実にした。
トランプ氏は6日夜、ツイッタ…