「私は生涯ずっと共和党員ですが、今回は民主党のエリッサ候補を支持しています。医療を重視する姿勢に共感しました」
米中間選、注目ポイントは 分断強めるトランプ氏に審判
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10月20日、中西部ミシガン州デトロイトの郊外にあるロチェスターヒルズ。共和党員のキャサリン・バンポペレン(64)が長女と一緒に住宅街を一軒一軒回っていた。生まれて初めての戸別訪問。支持を呼びかけたのは共和党ではなく、民主党の候補だった。
ミシガン州では1992年以降、民主党の大統領候補が負けたことはなかった。だが2年前、トランプが僅差(きんさ)で勝利し、全米を驚かせた。キャサリンが住む同州下院第8選挙区もトランプが勝った。今回は民主党新人の女性エリッサ・スロッキンが、共和党現職の男性マイク・ビショップに挑む構図だ。
キャサリンは保守的な家庭で生まれ育った熱心なキリスト教徒だ。選挙権を得てからずっと共和党の候補に投票してきた。「政府の役割を制限し、自由競争を重んじているから」として同党を支持し、これまでぶれたことはなかった。
だが、トランプの登場ですべてが変わった。
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