盗撮する目的で市役所の女性用トイレに侵入したとして、山口県警は11日、下関市職員の藤井慎也容疑者(37)を建造物侵入の容疑で逮捕し、発表した。「間違いない」と容疑を認めているという。
小串署によると、藤井容疑者は2日午前10時ごろから4日午前9時ごろの間、同市役所豊浦総合支所2階の女性用トイレに、正当な理由がないのに侵入した疑いがある。
この日、記者会見した下関市によると、支所に併設する図書館の女性職員が、トイレを清掃した際に汚物入れの下にあった小型カメラを発見し、市が警察に通報した。カメラは2カ所に仕掛けられていたという。
藤井容疑者は2004年4月に入庁。16年4月から同支所地域政策課に勤務し、スポーツ・文化の振興などを担当。勤務態度は真面目だったという。
前田晋太郎市長は「市職員が逮捕されたことは誠に遺憾で痛恨の極み。市民の信頼を大きく損ねたことに深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。(滝沢貴大、白石昌幸)