6日の米中間選挙で投開票され、勝敗が決していなかった南部ジョージア州知事選は16日、全米初のアフリカ系(黒人)女性知事をめざした民主党候補が選挙戦からの撤退を表明した。これによって共和党候補のブライアン・ケンプ氏が新知事に就くことが固まった。
ジョージア州知事選、勝敗つかず 選挙の公正さに疑念も
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ケンプ氏は知事選の選挙事務を取り仕切る州務長官のまま出馬。選挙が公正だったのか疑問視されるなかでの決着となり、米国の民主主義の将来に、深い禍根を残す形となりそうだ。
民主党候補のステイシー・エイブラムス氏は会見で、「ケンプ氏が当選者となることを認める」と述べ、選挙戦から降りる考えを明らかにした。ただ、「負けは認めない。私たちの民主主義が崩壊するのは正しくないからだ」とも語り、ケンプ氏を厳しく批判した。州の選挙事務が不当だったとして近く連邦地裁に訴訟を起こす方針で、将来の選挙が公正に行われるよう法廷闘争に軸足を移す考えだ。
米CNNの集計(16日夕時点…