トルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたサウジ人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏の葬儀が16日、遺体が見つからないまま、イスタンブールで営まれた。この日はイスラム教の金曜礼拝にあたり、カショギ氏の友人らでつくる団体が呼びかけた。
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葬儀はイスラム教の聖地であるサウジのメッカとメディナでも催された。アナトリア通信によると、カショギ氏の息子も参列した。
トルコ当局などによると、カショギ氏は10月2日、イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された後、遺体は切断されたとされる。トルコ当局は、サウジ側に遺体の行方を明らかにするよう求めている。
サウジ検察は15日、殺害は、現場にいた容疑者らの判断で実行されたとの捜査結果を公表し、5人に死刑を求刑する方針を示した。これに対し、イスタンブールの葬儀に参列したトルコのアクタイ大統領顧問は「誰が本当の殺害犯なのかを問い続ける」と語った。
トルコ側は、殺害は事前に計画…