トランプ米大統領の信任が問われた6日の中間選挙は、米メディアの出口調査や選挙結果からみると、都市と農村の間の郊外が激戦区となり、野党・民主党が30議席以上を取り戻して下院の奪還につながった。一方で、与党・共和党は都市で下院議席が一つも獲得できず、都市と農村の分断がくっきり浮かび上がった。
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フロリダ大のマイケル・マクドナルド准教授の推計によると、今回の中間選挙の投票率は49・2%に達した。大統領選に比べ関心が下がる中間選挙としては約50年ぶりの高水準だ。前回14年の36・7%より10ポイント以上も増加しており、米史上最大の増加率となった。ニューヨーク・タイムズ紙はすべての州で投票率の公式発表が出そろうのは来年になりそうだとしている。
接戦州だけでなく、「無風」だった州でも、投票率は上がっている。その大きな理由はトランプ氏だ。トランプ氏は中間選挙を自身の信任投票と位置づけ、「私が投票用紙に載っていると考えて投票して欲しい」と訴えた。トランプ氏を応援する人も、反対する人のどちらも選挙に向かわせることになった。
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