日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反容疑で逮捕された事件で、レバノン外務省は20日、「(ゴーン会長が)公正な裁判を受けられるよう支援する」との声明を出した。
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ロイター通信によると、声明はゴーン会長について「海外で成功したレバノン人を代表する一人」と称賛した上で、バシル外相が駐日レバノン大使にゴーン会長と面会し、事件の動向を注視するよう求めたことを明らかにした。
ゴーン会長は幼少期から高校まで約10年間、両親の故郷レバノンで過ごした。地元紙が1面で「転落」「スキャンダル」といった見出しで逮捕の一報を伝えるなど、レバノン社会でも衝撃が広がっている。(ベイルート=渡辺丘)