トランプ米大統領が自身の大統領令を差し止められたことで、判事を「オバマの判事だ」などと批判したところ、米連邦最高裁判所のロバーツ長官は21日、「オバマの判事も、トランプの判事も、ブッシュの判事も、クリントンの判事もない」と声明で反論した。
トランプ氏は、中米から米国を目指す移民キャラバンをめぐり、サンフランシスコの連邦地裁が難民申請を制限する大統領令を一時差し止めたことに激怒。20日、記者団の前で判事を攻撃していた。
司法批判を繰り返すトランプ氏に対し、ロバーツ氏はこれまで沈黙を守ってきた。声明は「我々には目の前の人に平等な権利が行使されるよう献身的な判事の特別な集団がいる。独立した司法は我々全員が感謝すべきものだ」と指摘した。
最高裁からの異例の反論に対し、フロリダ州の別荘で休暇中のトランプ氏もツイッターで応酬。「ロバーツ長官、残念だが『オバマの判事』は確かにいて、我が国の安全に責任を持つ人たちとかなり違う観点を持っている」と投稿した。
トランプ氏はこれまでも中東ア…