17歳で脳腫瘍(しゅよう)を告げられた後、周囲の支えの大きさを知った。2年後に「よく頑張ったね」と差し出してくれた医師の手に、力強さを感じた。そんな自分の経験を、同じ病に苦しむ子どもたちのために生かしたい。「君はひとりじゃないよ」というメッセージをサッカーボールに込めて――。 茨城県鹿嶋市出身の野口尚利(たかとし)さん(26)は、私立高校3年だった2010年6月、頭に激痛を感じて病院に運ばれ、脳腫瘍と診断された。「放置すれば2~3日で命が危ない」状態だったという。強豪のバスケットボール部で猛練習を続けてきたが、高2の後半から体の不調に苦しんでいた。「思うように動けなかった理由はこれか」と思った。 抗がん剤と放射線の副作用に苦しみながら、治療を受けた。一時退院の際に登校して翌春に卒業したが、その後も治療は続いた。 仲間たちは大学生になり、SNSで充実した日常を発信していた。「死ぬかもしれない恐怖を抱え、治療を受けるだけの自分は社会から取り残されている」と感じた。 2年後に退院し、大学をめざし… |
世界を巡り作った「元気玉」 脳腫瘍と向き合う子どもへ
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