レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(36)=至学館大職=が、2020年東京五輪の代表争いが本格化する全日本選手権(12月20~23日、東京・駒沢体育館)の出場を見送った。銀メダルだった16年リオデジャネイロ五輪以来、公式戦から遠ざかっている「霊長類最強女子」は果たしてマットに戻ってくるのか――。
吉田は申込期限が今月20日までだった全日本選手権にエントリーしなかった。
同選手権は来年9月の世界選手権(カザフスタン)の代表選考を兼ねる。日本協会は、世界選手権のメダル獲得者を東京五輪代表に内定する。吉田が長く君臨した53キロ級代表は、今年10月の世界選手権を制した同級の奥野春菜(至学館大)、55キロ級の向田真優(同)らが争う激戦区だ。
五輪、世界選手権を合わせて1…