米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄県の玉城デニー知事と安倍晋三首相が28日、首相官邸で会談したが、両者の主張が交わることはなかった。来年2月には移設の賛否を問う県民投票があり、玉城氏は改めて「明確な民意」を示したい考えだ。だが、課題も多い。
沖縄はいま
「(9月の)知事選で再度示された民意を政府は真摯(しんし)に受け止め、工事を中止し、辺野古移設断念に向けて普天間飛行場の一日も早い負担軽減を含めて、引き続き県と協議を行っていただきたい」
首相官邸での会談で、玉城氏は辺野古移設の中止を首相に迫り、こう続けた。「沖縄県には不平等、不公正の不満が鬱積(うっせき)している。いつまで沖縄なんですか。どれだけ沖縄なんですか」
しかし、首相は「米国側との計…