米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり埋め立ての是非を問う県民投票で、県議会は29日、賛成・反対の選択肢に「どちらでもない」を加える条例改正案を賛成多数で可決した。自民の一部が反対し、全会一致にならなかったことで、全県で実施されない可能性もある。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
県議会(定数48、欠員1)の臨時会がこの日開かれた。条例改正案は、全会派が3択にすることで合意したことを受け、玉城デニー知事が提案。賛成36、反対5、退席2(欠席3)で可決された。
県民投票をめぐっては、沖縄、うるま、宜野湾、宮古島、石垣の5市長が、議会で関連予算案が認められなかったことなどから「実施しない」と表明していた。その中で浮上した3択案に、県議会の全会派が合意し、5市長も「全会一致で条例改正されるなら参加する」などと前向きで、全県で実施される見通しになった。
だが、29日の採決前に自民内…