積水ハウスと米ホテル大手のマリオット・インターナショナルは28日、全国各地の「道の駅」に隣接したホテルを2020年秋から開業すると発表した。地方を訪れる訪日客需要を見込む。まず5府県で15施設を展開し、年間1千室規模で増やしていく方針だ。
ホテルのブランドは「フェアフィールド・バイ・マリオット」で、日本での展開は初めて。料金は、1室あたり1泊1万~1万5千円ほどの見込み。栃木、岐阜、三重、京都、和歌山で道の駅のそばに建設が決まっているほか、兵庫や奈良、岡山、愛媛など10道県でも候補地を選定中という。
積水の仲井嘉浩社長は会見で「道の駅に隣接したホテルをハブとし、地域の観光資源を渡り歩く旅のスタイルを提案したい」と語った。ホテルは宿泊特化型となり、食事や買い物は地域ですることで地元への経済波及効果も高いとする。(中島嘉克)