NECは29日、1952年に参入した照明事業から撤退すると発表した。投資ファンドの日本みらいキャピタル(東京)が100%出資する新会社に来年4月に事業を譲渡する。対価として新会社の株式5%分を受け取る。蛍光灯より製造しやすいLEDの普及が進んで競争が激化し、この10年はほぼ赤字続きだった。
新会社はNECのブランドを使用し続ける。従業員約400人については、近く希望退職を募る方向だ。
NECはあわせて、1月にリストラ策として発表した国内での3千人削減のめどが立ったと発表した。今秋に募った希望退職に2170人が応じ、グループ外の取引先などへ約400人の転籍や出向も決まったとしている。NECは3千人削減計画の一環で、すでに岩手県一関市と茨城県筑西市の工場の閉鎖も発表している。