シェアハウス融資で多数の不正があったスルガ銀行(静岡県沼津市)は29日、2018年9月中間決算を訂正すると発表した。14日の決算発表時は純損益の赤字を985億円としていたが、赤字幅が21億円拡大し1007億円(前年同期は211億円の黒字)になる。貸し倒れ引当金の計上方法を見直したため。
不正問題でシェアハウス融資の焦げ付きが増える可能性が出たため、中間決算では貸し倒れ引当金を大幅に積み増した。前回の発表時は銀行本体と子会社で引当金の計上方法が統一されておらず、改めて統一したところ引当金が増え、損失が膨らんだ。
スルガ銀は10月初めに金融庁から一部業務停止命令を受けており、30日に業務改善計画を金融庁に提出し、記者会見する予定だ。(柴田秀並)