関西、大阪(伊丹)、神戸の3空港について、地元自治体や財界が役割分担を話し合う「関西3空港懇談会」が、8年ぶりに開かれる。今年4月に神戸空港が民営化され、3空港とも民間企業の関西エアポートが運営しており、関空を補完する2空港の規制緩和策が最大の焦点となる。
懇談会には、関係自治体の首長や、関西経済連合会のトップらが参加。今月24日に開くことで調整している。大阪府の松井一郎知事は5日、「(3空港の)運営会社が一つになった。やっと前向きな議論ができる」と語った。
懇談会はもともと、2006年の神戸開港が迫る03年に発足した。国際拠点(ハブ)空港を目指す関空との競合を懸念した、経済界が呼びかけた。もともと廃港するはずだった伊丹が残り、関空の利用は伸び悩んでいた。05年には、伊丹と神戸の国際線就航に制限をかけた。
今回は、これまでとは状況が異なっている。ここ数年は訪日客が増え、関空を発着する格安航空会社(LCC)が相次いで増便している中での開催だ。
さらに、9月の台風で関空が一…