トヨタ自動車は5日、車のアクセルとブレーキを踏み間違えた際に、加速を抑える後付けのシステムを売り出した。高齢ドライバーを中心に、ペダルの踏み間違いで、車が店などに突っ込む事故が目立つ。最新の安全装置が備わっていない車にも取り付けができるようにして、事故防止につなげる。
車両の前後に2個ずつの超音波センサー、運転席に表示機をとりつける。前後約3メートル以内の壁などの障害物をセンサーで検知するとブザー音で注意を促し、それでもドライバーがアクセルを踏み込んだら加速しないようにする。後退時でも速度が出すぎると、加速を抑える。自動ブレーキの機能はない。
対象車種はプリウス(2009年5月~15年12月販売)とアクア(11年12月~18年4月販売)。今後は、ほかの車種に広げていく。システムは税込み5万5080円。全国のトヨタ車販売店でとりつける。
ダイハツ工業も5日、加速を抑制する後付け安全装置を発売した。まずは07年12月発売の2代目タントに対応する。価格は税込みで3万4560円。(竹山栄太郎)