三重県松阪市の木材業者らでつくる「ウッドピア市売協同組合」で職員の横領が発覚した問題で、三重県警は6日、元職員で派遣社員の平田要容疑者(38)=松阪市久保町=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。平田容疑者は「遊ぶ金に使った。大半は競馬に使った」と容疑を認めているという。
県警によると、平田容疑者は経理担当として組合の口座を管理していたが、4月13日から7月5日にかけ、松阪市内の金融機関で、組合の口座から複数回にわたり、現金500万円を着服し、横領した疑いがある。
組合は1983年に設立され、木材などを販売する市場を運営している。木材業者から木材を購入するための代金を、組合員から集めていたという。
9月中旬に平田容疑者が組合の理事長に横領を申告。組合からの相談を受けた県警が捜査を進めていた。組合が調べたところ、被害総額は約5年間で約2億9400万円に上るとみられ、県警は余罪についても捜査を進めている。