自宅の寝室や会社の宿直室をより快適にリフォームできるというDIYのキットを、住宅メーカーの早稲田ハウス(千葉県松戸市)がつくった。来年1月11日に売り出す。
このキットは、ぐっすり眠れることをうたった「究極の寝室」。床に使うスギの板や、空気をきれいにする炭の塗料など天然素材を生かした部材、組み立てに使う道具などをセットにしてある。標準の6畳で税抜き69万8千円。ベッドなどは含まない。
自宅向けのほか業務用の需要も狙う。バスやタクシーなどの運転手は、ことし6月から、乗務前に睡眠状態のチェックを受けることが義務付けられ、睡眠不足だと運転できなくなった。
追い風とみる早稲田ハウスは営業向けに、移動できる「究極の寝室」をつくった。トラックの荷台部分を改造した。寝心地を体験したいという声が寄せられれば現地に出向き、試してもらう。
「究極の寝室」のキットは、千葉県銚子市のローカル私鉄、銚子電気鉄道がすでに宿直室に導入し、運転手らに好評だ。(佐藤亜季)