神奈川県厚木市の斎藤俊さん(33)の昼間の顔は、大手精密機器メーカーの化学系技術者。だが、帰宅後はプロ雀士(じゃんし)へと変わる。「自分らしい生き方」にこだわった末に選んだのは、副業がある人生。会社員との両立は体力的に楽ではないが、「大好きなマージャンの人気を広めたい」と奮闘している。
「副業や人生観を語ると、毎回ザワザワしますが話せば話すほど、学生みんな夢中になってくれます」
今年2月、斎藤さんは母校の上智大学で会社説明会にリクルーターとして参加した。大学で学んだことを生かし、会社や社会に貢献して生活の糧を得られれば成功であること、その一方で「本当にやりたいことは何か」と、学生に問いかけた。
斎藤さんは、日本プロ麻雀(マージャン)協会所属でプロ6年目。年間約10大会に出場するほか、インターネット番組での試合解説や、プロ試験の問題作成も手がける。
マージャンは10歳のころ、テ…