米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画で、名護市辺野古の沿岸部に土砂が投入され始めてから一夜明けた15日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議集会が開かれた。玉城デニー知事も訪れ、「我々の打つ手立ては必ずある。我々の闘いは止まりません。本当の民主主義を求めていこう」と訴えた。
「ヤマトに踏みにじられた記憶」のモニュメント 新基地
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
土砂が投入され、埋め立てが始まったシュワブ南側の沿岸部では、この日も朝から土砂投入作業が続けられた。海上にはカヌーに乗って抗議する人たちの姿もあった。
ゲート前での集会には数百人が参加。「埋め立ては許さない」とシュプレヒコールを上げた。那覇市から集会に参加した長堂登志子(ながどうとしこ)さん(68)は「国は話し合いをすると言っておきながら工事を強行した。玉城知事にはぶれることなく『辺野古阻止』を貫いてほしい」と話した。(伊藤和行)