トランプ米大統領は19日、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦でシリアに派遣してきた米軍の撤退を始めたことを明らかにした。トランプ氏は同日夕(日本時間20日朝)、「歴史的な勝利の後、我が国の偉大な若者たちを故郷に連れ帰る時だ」とツイートした。シリア内戦は大きな転換点を迎えることになる。
シリア内戦では、ロシアや隣国イランの支援を受けたアサド政権軍が戦況の優勢を固める一方、米軍は約2千人の地上部隊を派遣し、少数民族クルド人を中心とする反アサド政権の武装組織「シリア民主軍」(SDF)を支援してきた。米軍の撤退は、ロシアとイランの優位を決定的にする上、ISの復活を許す恐れもあり、中東地域に大きな影響を与える可能性がある。
トランプ氏は19日午前のツイ…