ホンダは20日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を日本の顧客に初めて納入した。羽田空港でセレモニーがある。6月に始めた日本での受注は10機を超え、順次出荷する。米国で生産するホンダジェットは最大7人乗りで、価格は525万ドル(約5億9千万円)。最大航続距離は2661キロで、羽田空港から中国・北京や台湾・台北まで給油せずに飛べる。
ホンダジェット出荷、世界一 小型機部門、セスナ機抜く
ホンダジェット、クラス最速を体感 日本市場で広がるか
主翼の上にエンジンを配置して空気抵抗が少なく、低燃費や広い室内空間が特徴。主に企業の幹部がビジネスで都市間を移動する際の利用を想定する。国内では84空港で離着陸できる。
ホンダジェットは2012年に生産を開始し、15年に米国で1号機を納入。主に欧米で販売し、17年には43機を出荷して小型ジェット機(重量5・7トン以下)部門で米セスナの主力機を抜いて初の世界一になった。累計で100機以上を納入している。18年度は約50機を納入予定。
小型ビジネスジェット機は海外の富裕層や企業幹部を中心に需要が伸びており、日本では大手商社、丸紅の子会社が販売代理店として販売や機体の整備などを担う。(高橋克典)