21日午前8時40分ごろ、和歌山市加太の友ケ島の北約6キロの沖合で、兵庫県淡路市の津名漁業協同組合に所属する2人乗りの漁船「宗良丸(むねよしまる)」(長さ約12メートル)が転覆した。神戸海上保安部によると、約1時間後に船内から70代の男性が見つかったが、心停止の状態。同乗していた40代の息子は近くの漁船に救助され、命に別条はないという。
同保安部によると、近くにいた漁船が「底引き漁船が大型船に引っかけられ、転覆したようだ」と、関西空港海上保安航空基地に通報した。
大型船は、シンガポール籍の貨物船「ケープ ベルデ」(10万トン、長さ約300メートル)で、神戸海上保安部が事故原因を調べている。