将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が25日、大阪市福島区の関西将棋会館での第90期棋聖戦(産経新聞社主催)二次予選で、大石直嗣(ただし)七段(29)と対局している。勝者は、決勝トーナメント進出まであと1勝と迫る。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
対局は午前10時に始まった。持ち時間は各3時間。終局は夕刻になる見通し。
棋聖戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。全棋士と女流棋士2人が参加。一次予選と二次予選がトーナメントで行われ、二次予選の勝ち上がり者とシード棋士の計16人で決勝トーナメントが行われる。決勝トーナメントの優勝者と棋聖が、例年6~8月に五番勝負を行う。今期の一次予選には109人が参加し、8組に分かれたトーナメントの末、勝ち上がった8人が二次予選に進んだ。
藤井七段は一次予選で里見香奈女流四冠(26)、村田顕弘(あきひろ)六段(32)、今泉健司四段(45)に3連勝し、二次予選に進出。二次予選で2連勝して決勝トーナメントに進んで4連勝すれば、豊島(とよしま)将之棋聖(28)=王位と合わせて二冠=への挑戦権を獲得できる。
藤井七段のデビュー以来の通算成績は119対局、101勝18敗、勝率8割4分9厘。今年度の成績は36対局、30勝6敗、勝率8割3分3厘。(佐藤圭司)