17人の犠牲者を出した米フロリダ州高校乱射事件の生存者で、銃規制を求める運動を引っ張ってきたデビッド・ホッグさん(18)が22日、ハーバード大に合格し、来秋から政治学を学ぶとツイッターで明らかにした。将来は政治家をめざすという。
ホッグさんは2月の事件以降、集会やテレビ番組で銃規制に抵抗する有力ロビー団体「全米ライフル協会」(NRA)やその献金を受け取る政治家を批判し、注目されてきた。陰謀説を唱えるサイトや銃規制を警戒する勢力からは「(金銭をもらって演じる)役者」などと中傷された。
今年3月には、ホッグさんがいくつかの大学を不合格になったことを明らかにすると、保守系のFOXニュースの番組ホストは「不合格にされ、めそめそと愚痴をこぼしている」とツイッターで発信。ホッグさんが番組のスポンサー企業名を公開してCMをやめるよう求めると、いくつかの企業がこれに応じ、ホストが謝罪に追い込まれる騒ぎがあった。(ニューヨーク=金成隆一)