米ニューヨーク・タイムズ紙は26日、トランプ大統領が1960年代、父親と関係のある医師の協力でベトナム戦争への徴兵を逃れていた可能性があると報じた。医師はすでに亡くなっており、遺族が同紙の取材に証言した。事実とすればトランプ氏の資質を問う声がさらに高まりそうだ。
トランプ氏は大学在学中に学業を理由に4回、卒業後に医療上の理由で1回、徴兵免除を受けていた。トランプ氏は「かかとの骨に異常があり、医師が(免除に値するとの)手紙を書いた」などと説明していたが、正当かどうか疑問視する声が出ていた。
同紙によると、トランプ氏に診断書を出した可能性があるのは、トランプ氏の父親が所有していたニューヨーク・クイーンズのビルに診療所を開いていた足病医。医師の娘2人が、医師が存命中に「父親の依頼でトランプ氏を助けた」と語っていたと明かしたという。引き換えにビルで便宜を図ってもらっていたとみられる。ただ、診察記録などは残っていないという。(ニューヨーク=鵜飼啓)