自民党福岡県連が、県知事選での3選をめざす現職の小川洋氏(69)にぶつける対立候補を絞り込んだ。公明党や経済界が現職寄りの立場を示す中での強硬姿勢には、地元の麻生太郎副総理の強い意向があった。麻生氏と距離を置く重鎮は小川氏を支える構えで、党本部を巻き込んだ調整は難航する可能性がある。
県連が選んだのは武内和久氏(47)。28日までの県連の公募に応じた一人だ。麻生氏側近で選考を取り仕切った大家敏志参院議員は「満場一致」を強調した。
ある自民県議は公募を「出来レース」と指摘する。武内氏は応募の前日の27日、麻生氏と東京都内で面会し、「福岡のために汗をかいてほしい」との言葉をかけられたと明かした。
背景には、小川氏と麻生氏の遺恨がある。
麻生氏の強い後押しで2011…