4月9日に予定されるイスラエル総選挙(定数120、任期4年)で、野党の中道左派・労働党のガバイ党首は1日、中道のハトヌアとの連携を解消すると発表した。両党は2015年の前回総選挙を前に中道左派の統一会派「シオニスト・ユニオン」を結成。ネタニヤフ首相率いる右派リクード(30議席)に次ぐ24議席を獲得したが、最近の世論調査では支持が大きく落ち込んでいた。
17年にガバイ氏が労働党の党首に就いた後、ハトヌアのリブニ党首との関係が悪化した。ガバイ氏は1日、「成功する連携には友情が必要だ」と述べた。一方のリブニ氏は、選挙の勝利への決意を強調した。
ネタニヤフ首相は声明で「左派が票をどう分けるかに干渉しない。次の政権も右派で構成し、国を主導し続けることが重要だ」と述べた。ネタニヤフ氏に対しては、検察当局が汚職疑惑を捜査中だが、世論調査ではリクードが30議席前後を維持して、第1党にとどまると予測されている。(エルサレム=渡辺丘)