ロシア中部のチェリャビンスク州マグニトゴルスクで12月31日、アパートが爆発し多数の住人が生き埋めになった事故で、ロシア当局は1日午後、生後約11カ月の男児を救出した。二次災害の危険があるため救出作業は難航しており、約30人の行方が分かっていない。
ロシアでアパート爆発、4人死亡 気温マイナス20度
インタファクス通信などによると、救助隊員が1日夕に男児の泣き声に気づき、助け出した。現場は夜間に気温が零下30度近くまで下がるが、男児はベビーベッドや床材などの隙間で、フリース素材の毛布などにくるまれていたため助かったという。凍傷や頭部のけがを負っており、モスクワの病院へ運ばれた。
ロシア緊急事態省によると、2日午後までに死者は16人に上った。いまも多くの住人が生き埋めになっているとみられ、24時間態勢で捜索が続けられているが、アパートがさらに崩壊する危険があるため作業は難航している。(モスクワ=石橋亮介)