2018年に国内で売れた新車は、前年比0・7%増の527万2067台だった。500万台超えは17年に続き2年連続。軽自動車が2年連続で前年を上回った一方で、軽以外は3年ぶりに前年を割りこんだ。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が7日、発表した。
軽は前年比4・4%増の192万4124台で2年連続の増加。17年9月に全面改良されたホンダ「N(エヌ)―BOX(ボックス)」や17年12月に全面改良されたスズキ「スペーシア」が年間を通して好調だったほか、18年7月に20年ぶりに全面改良されたスズキ「ジムニー」が販売を伸ばした。
軽以外は前年比1・3%減の334万7943台と、3年ぶりに減少した。17年前半に投入された新型車が多く、18年はその反動減が影響したとみられる。好調だったのは、17年12月に投入されたマツダのSUV(スポーツ用多目的車)「CX―8」や18年6月に投入されたトヨタ自動車の新型セダン「クラウン」など。
昨年11月に前会長のカルロス・ゴーン容疑者が逮捕された日産自動車の18年の新車販売は前年比4・2%増の61万6033台。ただ、ゴーン前会長が逮捕された直後の18年12月は、前年同月比で2・8%減った。また、17年秋以降、出荷前の自動車の検査をめぐる不正が相次いだスバルの18年の新車販売は前年比16%減の14万8453台だった。(高橋克典)