トランプ米大統領は10日、南部テキサス州のメキシコ国境の街マッカレンを訪れ、不法移民対策として「壁に勝るものはない」と、公約の国境の壁の有効性を訴えた。壁建設の予算をめぐる与野党の対立による米政府機関の一部閉鎖は20日目。先が見えない中、大統領権限で壁の予算を捻出する非常事態宣言も辞さないと改めて強調した。
トランプ氏が国境を訪れたのは政府閉鎖後初めて。国境警備隊員や、不法移民の犯罪で犠牲になった家族との懇談後、国境を流れる川岸を視察した。
記者団に「壁がなければ(中西部の)アイオワでも、(北東部の)ニューハンプシャーでも、ニューヨークでも犯罪が起こる。バリアーがあれば決して起こらない」と強調。政府機関の再開は「いつになるか分からない」と述べ、非常事態宣言の可能性については「あらゆることを準備している」と話した。
トランプ氏は政府閉鎖が長引い…