島津製作所(京都市)は2021年、新たな研究開発拠点を川崎市に開くと、15日に発表した。東京都心や羽田空港へのアクセスが良いことから、国内外の企業や研究者との連携がしやすくなると考えた。
建設地は、羽田空港から車で約10分。周辺には健康・医療関連の研究施設が集まっている。ここに技術者ら約100人を集め、成分分析技術の開発や、ほかの企業と提携して新しいビジネスを立ち上げるための研究を行う。
関西に本社を置くメーカーで、研究開発拠点を首都圏に設ける動きが相次いでいる。京セラや村田製作所は、横浜市のみなとみらい地区に1千人規模の開発拠点を開く計画だ。オムロンは昨年、人工知能(AI)などの研究拠点を東京に開いた。外部との連携をしやすくする狙いがある。(伊藤弘毅)