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イランの女性キャスター、米で拘束 対立深まる恐れも

イラン国営の衛星英語放送局プレスTVは16日、同局の女性キャスターが訪問先の米国で拘束されたと伝えた。9日には、イランが米国籍の男性を拘束していたことが明らかになっており、関係者の拘束をめぐって、両国の対立がさらに深まるおそれがある。


同局の報道などによると、拘束されたのはマルジエ・ハシェミさん。13日に米国で暮らす病気の家族を見舞うなどするため渡米した際、中西部セントルイスの空港で拘束された。その後、連邦捜査局(FBI)がワシントンにある施設に移送したが、拘束の理由は明らかになっていない。


ハシェミさんは米国生まれで、イスラム教に改宗。イランで暮らしていた。同局は、拘束の際にイスラム教の女性が髪を覆うヘジャブと呼ばれる布を強制的に外されたと伝えている。


イラン外務省のガセミ報道官は「我々は違法な拘束とジャーナリストへの非人道的な扱いを非難し、即時の無条件での釈放を求める」との声明を出した。(ドバイ=高野裕介)


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