ブラジル南東部ミナスジェライス州ブルマジーニョで起きた鉱業用のダムの決壊事故で、州消防当局は27日、死者数は58人になったと発表した。305人が行方不明だが、これまでに192人が救助された。
ダム決壊、所有会社の資産差し押さえ ブラジル死者多数
ブラジル政府は、ダムを所有する鉱山会社ヴァーレに対し、さらに50億レアル(1レアル=約30円)の資産を差し押さえた。これまでの分を含めると、連邦政府、州政府分を合わせ計110億レアルが差し押さえられることになった。また、州政府は新たに9900万レアルの罰金を科した。
会社が突然、避難訓練実施
とどろく激しい音に気づいた直後、水と泥が押し寄せ、胸まで埋まった――。ブラジル南東部ミナスジェライス州ブルマジーニョで起きた鉱業用ダムの決壊事故で、泥に埋まり、救助された女性は「ほんの数秒の出来事だった」と振り返る。住民らは「ダムを所有する鉱山会社は異常に気付いていたはずだ」と憤っている。
25日午後0時20分ごろ、農…