京阪グループの最上級ホテル「ザ・サウザンド・キョウト」が29日、JR京都駅の北側に開業した。1泊20万円超の客室もあるなど、国内外の富裕層の取り込みを目指す。訪日客が増える京都では高級ホテルの建設が相次ぐが、体験型ツアーの実施などで差別化を図るという。
24日に報道向けの内覧会があった。ホテルは地下1階・地上9階建てで、客室は222室。通常の客室は1泊6万円台から。1泊16万~23万円のスイートも8部屋あり、レストランやチャペル、スパも備える。稼働率80%を目指し、うち訪日外国人客の宿泊を55%ほどと見込む。
宿泊だけでなく、ヘリコプタークルージングなど体験型のプライベートツアーも用意する。京阪ホテルズ&リゾーツの稲地利彦社長は「特徴を持たないと生き残れない」と語る。(中島嘉克)