昨年7月にセクハラで停職1カ月の懲戒処分を受けた埼玉県川口市の管理職の消防職員が、今度は部下の職員への暴行などのパワハラ行為をしたとして、市消防局は31日、停職6カ月の懲戒処分にし、発表した。
市消防局によると、処分されたのは南消防署南平分署の男性消防司令(45)。昨年11月、部下の20代男性に対して、消防車両の停車のやり方が悪いと腹を立てて顔や腹を殴り、翌日にも救急活動の際に指導通りにやらなかったなどとして同じ職員を殴ったという。
この消防指令は昨年7月、消防局内の懇親会の2次会で女性職員に抱きつくなどし、3次会では部下に言葉を荒らげ、止めに入った男性職員をたたいたとして停職1カ月の処分を受けていた。
市消防局はハラスメントの専門家による研修などで指導を徹底するという。小倉務消防長も訓告処分を受け「度重なる不祥事に組織として事の重大さを認識している」とコメントした。(堤恭太)