トランプ米大統領は4日、年初に辞任したジンキ前内務長官の後任として、デービッド・バーンハート内務長官代行(49)を指名する考えをツイッターで明らかにした。化石燃料推進派のロビイストとして知られており、指名が議会で認められれば、トランプ氏による環境規制緩和がさらに進む見通しだ。
フラれて蹴られて…トランプ氏、人事難航 求心力に陰り
バーンハート氏は、トランプ政権下で内務省の職を得る前は化石燃料企業のロビイストだった。内務長官は国有地の保全や鉱物資源開発の監督を担うため、石炭や天然ガスなどの開発が進む可能性がある。
トランプ氏は空席の環境保護庁長官職にも、元石炭ロビイストのアンドリュー・ウィーラー長官代行を指名ずみ。バーンハート氏も指名されれば、環境規制にかかわる重要ポスト2人に化石燃料の推進派を指名したことになる。
ジンキ氏には、乗馬に行くために公用ヘリを使うなど10件以上の疑惑が浮上。下院の過半数を取った野党民主党の追及を受ける前に、トランプ氏に事実上更迭されていた。(ワシントン=土佐茂生)