大阪府堺市の竹山修身市長(68)の後援会の政治資金収支報告をめぐる問題で、竹山氏は7日、2013年に政治団体からパーティー券代などとして受け取った計320万円も、収支報告書に記載していなかったことを明らかにした。
未記載になっているのは政治団体「竹山おさみ連合後援会」の収支報告書。竹山氏は「公務遂行にいささかも恥じるところはない。しっかり(報告を)訂正していくことが責任の取り方」と述べ、辞職を否定した。
竹山氏によると、13年に開いた政治資金パーティーに関し、「大阪府医師政治連盟堺支部」の同年の政治資金収支報告書に200万円の支出が記載されていた。
20万円を超えるパーティー券の購入者は竹山氏側の収支報告書にも記載する必要があるが、同年分には記載はなかった。13年9月の市長選で竹山氏は再選されている。竹山氏は「選挙態勢で実務を担った支援者から、後援会担当者への引き継ぎができていなかった」と釈明した。
政治資金規正法では、団体が購入できるパーティー券の上限は150万円。竹山氏側が同支部側に確認したところ、「パーティー券としては150万円で、残り50万円は寄付だった」と説明があったという。
府と堺市の歯科医師の2政治団体も13年に計120万円を竹山氏の後援会に寄付したが、竹山氏側の収支報告書には未記載だったという。(加戸靖史)