大阪府は「兄」、大阪市は「弟」――? 大阪都構想の是非を問う住民投票の実施時期をめぐって対立を深めている大阪維新の会と公明党が、自治体同士の関係についても論争になっている。任期途中で辞職し、出直し選に臨んで都構想に道筋を付けようとする松井一郎知事(大阪維新の会代表)に対する批判の一環として口火を切った公明に、松井氏は反発している。
発端は2月28日の府議会での代表質問。大阪市を廃止して東京23区のような特別区に再編する制度改革である都構想をめぐり、公明党の八重樫善幸・府議団幹事長が「私見」と述べた上で、兄弟論を展開。大阪市など政令指定都市のある大阪以外の道府県で都構想の議論は進んでいないと指摘し、「これはなぜでしょうか。弟のような大都市を、たとえ少しくらい言うことを聞かなくても大きな心で(道府県が)見守っているからではないか」と述べた。
また府を「児童相談所」、大阪…