イラン南東部のシスタン・バルチスタン州で13日夜、精鋭部隊・革命防衛隊のバス近くで爆弾を積んだ車が爆発し、少なくとも27人の隊員が死亡した。イランメディアは、国際テロ組織アルカイダにつながる組織が犯行声明を出したと報じた。イラン当局はテロ事件として捜査している。
地元メディアや防衛隊の声明などによると、現場はパキスタン国境に近い幹線道路。隊員たちは国境付近の警備から帰還中だったという。
イランはイスラム教シーア派を国教としているが、スンニ派の住民が多い同州では、過激派組織の活動が活発で、これまでも防衛隊や警察の拠点が攻撃を受けている。昨年12月には港湾都市チャバハールの警察署が襲われ、警察官2人が死亡、今月2日にも防衛隊の基地が襲撃され、隊員1人が死亡している。(テヘラン=杉崎慎弥)