高校生棋士、藤井聡太七段(16)が16日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで行われた第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の決勝で渡辺明棋王(34)に128手で勝ち、史上2人目の2連覇を果たした。全棋士が出場するトーナメントで昨年に続いて頂点に立ち、トップレベルの実力を改めて示した。
藤井聡太 名人への道
藤井七段、鮮やかな切れ味 行方八段「身動きできなく」
対局後、藤井聡太七段は「2局とも秒読みに入ってからも落ち着いて自分の将棋を指すことができ、優勝の結果を残すことができてうれしい。(本戦の)1回戦からトップ棋士の方たちと対戦でき、自分自身も成長できたと感じている。今回の優勝を機に、さらに力をつけてタイトルに一歩ずつ近付いていきたい」と話した。
藤井七段は準決勝で、第1回の優勝者、行方尚史八段(45)に120手で勝利。決勝で渡辺棋王を破った。賞金は750万円。対局は公開され、約750人が観戦や大盤解説会を楽しんだ。
全棋士が参加する一般棋戦の最年少優勝記録は、昨年の藤井七段の15歳6カ月。今回の16歳6カ月での優勝は、2番目の年少記録となった。
朝日杯は持ち時間が各40分で、使い切ると1手1分未満で指す早指し戦。藤井七段は前回、佐藤天彦名人(31)、羽生善治九段(48)らを破って初優勝。今回は予選を免除されて、16人で戦う本戦から出場した。連覇達成は、過去5回優勝の羽生善治九段(48)以来2人目。朝日杯は初出場だった前回から数えて負けなしの通算14連勝だ。