第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の準決勝と決勝があった16日、2連覇を決めた高校生棋士、藤井聡太七段(16)の地元、愛知県瀬戸市では将棋イベントがあり、参加者ら約50人が、対局を伝える大盤を囲んで声援を送った。
藤井七段、師弟愛が強さ 師弟昇級の失敗後「くくくっ」
藤井聡太 名人への道
午後2時半、渡辺明棋王(34)の先手で決勝の対局が始まると、「将棋交流会」(瀬戸将棋文化振興協会主催)が開かれていた市文化センターの和室は、緊迫した空気に包まれた。2時間余りが経過して対局が終盤に差し掛かると、解説をしていた男性から「よし、あと一歩だ」という声が飛んだ。
2連覇を達成した瞬間、大きな拍手に包まれ、「よくやった、聡太君」と喜び、万歳をする人もいた。
名古屋市瑞穂区から応援に駆けつけた三浦俊幸さん(77)は「すごいの一言。やっぱりものが違う」と興奮気味に話した。イベントの関係者は「これからもみんなで応援する機会を設けていきたい。重圧をはね返し、聡太君らしくマイペースで対局に臨んでほしい」と話した。(松永佳伸)