米国務省は16日、トランプ米大統領から次の米国連大使に指名されていたヘザー・ナウアート国務省報道官(49)が指名を辞退することを発表した。理由は家族の事情としているが、労働許可のない移民を雇っていた疑いがあるという。トランプ氏は近く新たな後任を決める見通し。
ニッキー・ヘイリー前大使が辞職し、トランプ氏は昨年12月上旬、ツイッターで、ナウアート氏を後任に指名した。しかし、2カ月経っても、ナウアート氏を正式に指名する人事案を上院に提示していなかった。
米ブルームバーグ通信によると、ナウアート氏が過去に、合法的に入国したが、労働許可を持っていない移民をベビーシッターに雇っていた疑いがあるという。不法移民対策として、国境に壁を建設するため国家非常事態宣言を出したトランプ政権にとって、労働許可のない移民を雇った疑いのあるナウアート氏が、議会で追及を受けるのを避けた可能性もある。
ナウアート氏はこの日の声明で…